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SES契約とは?委託契約と請負契約の違い【IT用語】

SES契約とは?委託契約と請負契約の違い【IT用語】

IT業界を見て回っていると、よく「SES契約(委託契約)」「請負契約」という言葉に遭遇します。

これって一体なんなのでしょうか?派遣と一体何が違うの?

そんな疑問を解消すべく、我らがグーグル先生にたくさん教えてもらったことをここにまとめてみたいと思います▼

調べてみると非常に奥深く、IT業界でのキャリア戦略が浮き彫りになり、仕事のモチベーションが上がります!

SES(システムエンジニアリングサービス)とは?

システムやソフトウェアの開発・運用などで行われる委託契約の一種で、対象物の完成などを目的とせずに特定の業務への技術者の労働の提供を行う契約。

提供元企業の従業員が客先のオフィスに常駐して技術的なサービスを提供するもの。
出典:システムエンジニアリングサービスとは 【 SES 】 【 System Engineering Service 】 – 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典

対象物の完成などを目的とせずに特定の業務への技術者の労働の提供を行う契約

つまり、業務請負、委託契約の中に含まれる契約の一種類で、ある一部の業務に対して、エンジニアの労働力(時間)を提供することによって成り立つ報酬契約ということです。

したがって、実態は派遣労働と変わらない、偽装請負と事例が多いです。派遣労働と客先常駐の違いについては、後ほど詳しく解説します。

まずは、報酬契約には成果と時間の2種類がありますので、そちらを先に見ていきましょう▼

成果物報酬と作業時間報酬

  • 成果物に対してお金が発生する】システムを一括して請負開発する
  • 作業時間に対してお金が発生する】システムの一部を請負開発する

つまり、エンジニアの働き方、労働スタイルは、2通りに分かれます▼

  • 成果物に対してお金が発生する
  • 作業時間に対してお金が発生する

です。

さらに、一括と一部の違いも大切です。これも後ほど解説します。

SESは作業時間報酬

では、「SES」はどちらに当てはまるでしょうか?

答えは「作業時間に対してお金が発生する」です。

業界では、よく「人日」「人月」という単位で表現されます。

1人日は「8時間」で、1人月は「160時間」を表します。

客先常駐と派遣の違いとは?

客先常駐:SES事業を行っている会社の”正規”社員が、客先に派遣されて仕事をする

派遣:派遣会社に登録した”非正規”社員が、客先に派遣されて仕事をする

したがって、単なる雇用形態の違いに過ぎません。

客先常駐と派遣のメリット・デメリット

やっていることは同じです。安定しているのは、正社員として客先で働く人ですが、その分派遣社員よりは報酬が少ないことが多いです。

一方で、派遣は報酬が高いのですが、その分のスキルが求められることが多く、正社員ではないので、不安定です。

SES(作業時間報酬)のデメリット

SESは多くの場合、システムの一部分のみの開発になります。これは働き手にとっては少々問題があります。

なぜなら、全体の設計もよく理解しないまま、一部のシステムの開発部分だけ携わるというのは、

  • 技術スキルとしてどうなのか
  • キャリアとしてもどうなのか

という問題が生じるからです。

SIer技術者出身者の人の面接で求められること

IT業界で著名なえふしんさんは、下記の通り仰られております▼

要は、自分なりに問題意識を持って、技術力を磨いていけば、スポット開発でも問題はないということです。

逆にいえば、全体のシステムを開発している人でも、技術力のない人はないですからね。

請負契約と委託契約(SES)の違い

請負契約とは?

請負

システム(成果物)をお客様に納品する。

お客様は納品した成果物に対して代金を支払う。

法律 第632条

請負は、当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。

→仕事の結果(成果物)に対して代金(報酬)を支払うことを約束する契約。
出典:ビーキョウのIT 請負と委託(SES)の違い

システム開発業務が請負契約の場合、成果物を納品する成果報酬型契約になるので、スキルやキャリアがちゃんと反映されます。

またキャリアにおいても、○○のシステムやサービスの開発を作った人として、プラスになるでしょう。

業務委託契約とは

業務委託

技術力、労働力をお客様に提供する。

お客様は行った作業に対して代金を支払う。

法律 第643条

委任は、当事者の一方が法律行為をすることを相手方に委託し、相手方がこれを承諾することによって、その効力を生ずる。

→システムの開発行為等を行うことを約束する契約。
※SESの場合は合意したスキルレベルの開発者がシステムの開発作業を行うことを約束するが、システム自体が完成自体は約束していない。

職業訓練校で知り合った知人は、SESの会社に実務未経験者として27歳で就職、転職しました。

しかし、月給21万程で客先に飛ばされてテストや検証作業といった、スキルが身につかないバグ探しのテスターとして都合よく働かされているだけでした。

SESは稼働数を増やせば増やす程、利益が上がるビジネスモデルです。

したがって、月給が安い未経験者を雇い、一ヶ月程で促成栽培させて、スキルが積み重ならないような保守・運用のスポット技術者として客先に送り飛ばしているに過ぎないのです。

つまり、未経験者を一ヶ月程度、技術を学ばせて、技術者(笑)を客先へ送り飛ばして稼いでいたのです!!

SES業界や事業の将来性、今後

SESの業界構造はそんなに変わらないのかなと

色んなところで批判的な意見を良く耳にしますが、SIerを頂点としたSES業界の多重構造な仕組み自体は、今後もあまり変わっていかないんじゃないかなと個人的には思うのです。

この業界も数年前から関わっていますが、当時からもいつかは無くなるとか先細りとか言われてましたが、企業の新陳代謝はあるものの何だかんだ残っています。

これは単純にSIerにとっては雇用リスクを分散できる都合のいい仕組みなので、わざわざ壊す必要がないからなんじゃないかと思うんです。

実際にリーマンショックの時はSIer側でもリストラが行われましたが、外注側には一律10%カットとかバッサリ契約を切ればいいだけなのでリスクコントロールがしやすいんです。
出典: SES営業のノウハウ手帳 » Blog Archive » SES業界の今後についてぼんやりと

ソフトウェアを売るのではなく人を売るのが、SES事業なんですよね。

IT技術者は常駐先企業の人件費抑制に利用され、若者の将来よりも企業の儲けの方が優先度が高いのです。

SES事業についてのホリエモンの見解

また、堀江貴文氏も自身のメルマガがSES事業の将来性について下記のように述べています▼

SESについてどう思いますか?
そこから自社開発に転職したいんですが、どのようにして転職先調べればよろしいですか?

はじめから自社開発に転職すれば?別に開発会社なんか山のようにあるでしょ。

そしてSES業界特有の見積もり方法についても下記のように述べていました▼

堀江さんはWEBシステムやアプリの見積り方法の1つである人月計算を推奨されてませんが、堀江さんが思うベストな見積り方法はどのような方法でしょうか?

「このシステムは幾らですよ」って、言い値を言うことです。

出典:堀江貴文のブログでは言えない話 Vol.452

SES業界のメリットは未経験者歓迎

しかし、SES事業を行っている会社のいいところは「未経験者歓迎」という点です。

つまり、IT技術が持っていない状態でも、採用されるのです。したがって、まずはSES事業の会社に潜り込んで、下積みを数年積むのも言うほど悪くないかと思います。

とはいえ、人手不足の今ならもっといい方法があります▼

素晴らしい現代社会の恩恵を受けよう!

僕は新卒1ヶ月で退社し、2社目も3ヶ月で退職した僕は、実は3社目でホワイト企業に入社して楽しい人生を謳歌できるようになりました。

その方法を解説します▼

職業訓練やハローワークのデメリット

当時は職業訓練でITスキルを学びました。しかし、職業訓練校は転職支援のノウハウがないので、2社目もブラック企業に入社してしまいました。ハローワークでも大変消耗しました。

20代30代のIT人材の価値高騰=無料学習転職支援

しかし、今なら最後に紹介する無料でITスキルが学べるサービスや、専門のエージェントを利用すれば問題ありません。

現代社会にはこうした便利なサービスが沢山あって、今の若者は本当に羨ましい限りです。僕の時代は、就職氷河期かつテクノロジーも今ほど発達していなかったので本当に苦労しました。

今は人手不足ということで、各社20代30代の若者には無料支援と、とても優しいです。このように素晴らしいサービスの恩恵を享受して、皆さんにはどうか僕のように失敗しないでもらいたいと心から願います。

最後にもう一度いいます。

少子高齢化で人材価値が高騰している20代30代の方は、転職支援サービスを利用すれば、無料でITスキルを身に付けたり、ホワイト企業を斡旋してもらえたりします。

詳しくは下記をご確認ください▼

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