WEB系、汎用系、オープン系、制御系について詳しく知りたい。
WEB系、汎用系、オープン系、制御系は具体的にどのようなシステムを開発するのか知りたい。
WEB系、汎用系、オープン系、制御系のプログラミング開発言語について知りたい。
とも
IT企業の面接や募集要項でよく見聞きするWEB系、汎用系、オープン系、制御系。
業界外の人からしたら正直、全くわからないワードですよね。
そこで今回は、そういったIT業界への就職・転職を考えている方向けに、世界一わかりやすくまとめてみました▼
専門用語を正しく理解することで、ワクワク楽しく働く仕事を手に入れましょう!
WEB系とは?
【Web系】HTTPで接続し合うシステム開発
まず、WEB系のHTTPと呼ばれる用語がわからないと思いますので解説します▼
web系の理解で大切なHTTPとは?
【HTTP】WebブラウザとWebサーバの間でHTMLなどのコンテンツの送受信に使用される通信プロトコル
プロトコルとは、インターネットに接続する際の、手順や規約などの約束事のことです。
私たちは、PCやスマホでインターネットを利用する際に、SafariやChromeといったwebブラウザを使用すると思います。
その際にwebブラウザは何をしているのかというと、webサーバーにアクセスして情報を受信(送信)するんですね。その際に情報を円滑に送受信できるようにある約束事がHTTPといった感じです。
web系とはwebアプリケーション開発
では最初のweb系の意味について戻ります▼
【Web系】HTTPで接続し合うシステム開発
つまりweb系とは、インターネットに接続する際のHTTP(規約、約束事)を用いて、ただ表示させるのではダメなSNSや掲示板や通販サイトなど、ユーザー側の情報を処理するシステム(機能)を開発する系統という感じです。
単に表示させるのは、HTMLとCSSといった割と簡単な言語で作成できるのですが、ユーザー側の情報を受け取り、何かを表示させるには、やはりシステムを開発しなければなりません。
そのweb系システムを一般的にwebアプリケーション開発といいます。人によっては、アプリケーションのことをソフトウェアと言ったほうが伝わるかもしれませんね。
要はハード機を動かすソフトです。Nintendo Switchを動かすソフトを開発するということです。
webアプリケーション開発の例
webブラウザからHTTPを用いて利用するアプリケーション(ソフトウェア)は、身近な例だとSNSにあたります。
SNSでユーザーが情報を入力し、それが画面に表示されるのは、webアプリケーションが機能しているからなんですね。
web系の開発言語(プログラミング)
- PHP
- Java
- Ruby
- JavaScript
汎用系とは?
【汎用系】汎用機(メインフレーム)と呼ばれるコンピューターを利用してのシステム開発
さて、汎用機という聞き慣れない言葉がでてきましたので、説明しましょう▼
汎用系の理解に大切な汎用機(メインフレーム)とは?
コンピューターが生まれる前に主流だった大型のコンピュータシステムのことをいいます。
だったら汎用機と言わずに「大型のコンピューターと言えばいいじゃないか!」と思うのですが、以前のコンピューターは現代みたいに多機能ではなく、1つのソフトしか実装されていないようなハード機だったのです。
しかし時代が進み、技術が発達すると、機能なコンピューターになり、さらに便利にコンピューターの小型化が進みました。その代表的な例がPCの携帯化、スマートフォンですね。
で、肝心の汎用機というのは、この多機能だけれども大型なコンピューターのことをいいます。
当時の認識では、1つのPCは1つの機能しか利用できなかったので、多機能なCPは「汎用機」と言われていたのです。
そういう流れから、大型の多機能コンピューターが汎用機と言われているのです。
汎用系とは基幹システム開発
汎用機の歴史からわかるように、伝統的な大手IT企業(IBMや富士通、日立製作所、NECなど)の汎用コンピュータを使用して、これまた伝統的な企業のシステムを開発します。
基幹システム開発の例
具体的には、金融機関が多いです。銀行、保険、クレジットカード、証券会社で使用する基幹システムの再構築、運用保守ですね。もちろん金融業界以外の伝統的な大企業での基幹システム開発もあります。
汎用機という特性上、どうしても伝統的な大企業のシステム開発になりますし、内部の設計・パーツ、OSなど開発元企業による独自仕様・独自開発の環境になります。
したがって、開発者にとっては、逆に汎用の効かないスキルに従事することになるケースが多いことに注意が必要です。
汎用系の開発言語(プログラミング)
- COBOL
- PL/I
オープン系とは?
【オープン系】最近の機能を搭載したコンピューター(主にUNIX)を使用した業務システム開発(主に会計、人事、販売管理などの業務系アプリケーション)
さて、web系はインターネットに関連するソフトウェア(アプリケーション)の開発、汎用系は古い大型の多機能コンピューターを利用した基幹システム開発のことでした。
ではオープン系とは何なのでしょうか。
簡単に言ってしまえば、古い(レガシー)汎用機(古い大型コンピューター)の反動もあり普及した、PC(現代のコンピューター)を使用して業務システムを開発する系統です。
オープン系とは業務システム開発
業務系アプリケーション、業務系システム開発とは、その名の通り、業務(主に会計・経理、勤怠・スケジュール、販売管理など)で使用する便利なシステムを開発することです。
ExcelやGoogleスプレッドシートなどのオフィスソフトで効率的に事務作業を管理していたものを、さらに一歩先に進めて、システムによって、さらに超効率的に管理しようというために必要な業務システムの開発ですね。
業務系システム(アプリケーション)開発の例
主にSier(システムインテグレーション)で、特定の企業に向けてシステムを構築することになります。
オープン系の開発言語(プログラミング)
- OS(Linux 、Unix、Windows等)
- C言語
- Java
- Perl
- PEP
- SQL
制御系とは?
【制御系】名前の通り機械や機器の制御を行なうためのシステム開発
あらゆる製品には、制御機能が必要だと思います。
例えば、エアコンで冷房、除湿、暖房にすること、テレビで1チャンネルや8チャンネルに変えることなどをイメージしていただけるとよくわかると思います。
制御系とは制御機能開発
つまり、ユーザーが操作した内容を制御するプログラムを開発する系統のことですね。
制御系と組み込み系の違い
また制御系と一緒によく語られる組み込み系という系統があります。
制御系が制御するシステムであるのに対して、組み込み系は何かを組み込むシステムです。そのままですね。笑
制御系システム(アプリケーション)開発の例
制御系、組み込み系は家電製品に実装されることが多いです▼
- カメラ
- 洗濯機
- 車
- スマートフォン
- 炊飯器
- 電子レンジ
そのため、自分がプログラムして開発した製品を店頭で見掛けることもあり、そういう意味では非常にやり甲斐を感じることが多いのが、制御系、組み込み系エンジニアのメリットだと思います。
制御系の開発言語(プログラミング)
- C言語
- Java
- アセンブラ
- VB(Microsoft Visual Basic)
【仕事内容/職種】WEB系・汎用系・オープン系・制御系
さて、WEB系・オープン系・汎用系・制御系に興味がある方は、IT業界への就職・転職に興味があると思います。
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ここでは、求人情報が多く、仕事に困らないであろうWEB系・オープン系・汎用系・制御系に関連する代表的な職種を一部紹介したいと思います▼
SE(システムエンジニア)
クライアントが求めるシステムについて、ヒアリングをします。そしてヒアリングを元に、システムの設計をします。設計書ができたら、プログラマーをアサインして、システム開発に進みます。
そして、出来上がったシステムのデバッグ(ここが一番大変)までの制作進行がシステムエンジニアの役割になります。
求められる能力としては、システムに関してはもちろん、ネットワークやソフトウェアのに対してのITに関する知識が必要になってきます。中でも、必要になるのは、コミュニケーション能力になります。
クライアントとの打ち合わせや、プログラマーとの連携など、社内外問わずコミュニケーションが重要になっているのが、SEという仕事なのです。
プログラマー
上述したSEが設計した仕様書に基いて、システムを開発するのが、プログラマーの役割になります。
ただ、プロジェクトが大規模でない場合は、設計や制作進行もプログラマーが行う場合も少なくはありません。したがって、コミュニケーション能力も問われてくるでしょう。
求められる能力としては、システム開発はバグとの闘いになりますので、Google先生から情報を得て、バグを修正することが必要になります。
需要のあるプログラミング言語ランキング
プログラミング言語としては、下記の言語がメジャーになりますので、それらに精通することがキャリアアップにおいて大切になっていきます▼
とはいえ、求められる言語は時代によって変わります。したがって、大切なことはプログラミング言語の考え方を知ることです。
おわりに
WEB系、オープン系、汎用系、制御系についてざっとまとめようとしたら、それを理解するための他のワードがたくさん出てきてしまいますね。
IT業界は本当に専門用語がたくさんあるので、日々勉強していかないといけない業界です。しかし、そのぶん成長を実感できて、スキルが積み上がる業界です。
働きがいは非常にある業界ですので、やる気がある方は、ぜひ今から積極的に情報収集を行う習慣を身に付けておくことをオススメします。この業界は学び続けることが一番重要なスキルだからです。
もしあなたが「IT業界に興味があるにも関わらず、スキル不足やIT未経験者のため転職を躊躇している」というのならば、安心ください。
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