地頭がいいとはどういうこと?
地頭がいい人になるにはどうしたらいいのか?
採用担当者は地頭がいい人を求めている
とも
就職や転職活動中によく聞くのが地頭が良い人です。仕事や勉強でもよく聞きますよね。
しかし、具体的に「地頭がいいってなに?」とは思いませんか?
この記事ではそんな地頭について徹底的に深掘りしてみました。
地頭について理解することで、あなたも地頭がいい人と呼ばれて、楽しい仕事や高評価を得て、社会から求められる人気の人材になりましょう!
地頭とは?
大学などでの教育で与えられたのでない、その人本来の頭のよさ。一般に知識の多寡でなく、論理的思考力やコミュニケーション能力などをいう。「地頭がいい」「地頭を鍛える」
出典:じ‐あたま〔ヂ‐〕【地頭】の意味|goo辞書
つまり、知識があるだけでは地頭がいいとは言えません。
知識だけでなく、さらにその場の状況や相手の心理などを読み取った上で、「自分は何が求められているか」を察して行動するのが、本当の意味での頭がいいということです。
このような頭の良さを「地頭(じあたま)がいい」とも言います。
辞書に書いてあることを因数分解すると以下の3点です▼
- 本来の頭のよさ(先天的)
- 思考力がある(倫理的思考力)
- コミュニケーション能力ある
答えのない問題を解く力、考え方
簡単に言うと「答えのない問題を解いていく力」「知的好奇心の有効活用」として用いられる言葉です。(中略)地頭力を分解してみると4つの考え方になります。
- 結論から考え仮説を導き出す考え方
- 全体を見渡して考える考え方
- 物事を単純に考える考え方
- 常識を疑って考えてみる考え方
この4つの考え方をまとめてみると、以下の3点です▼
- 逆算思考
- 俯瞰力(客観性)
- 批判的思考(クリティカルシンキング)
まさに仕事や受験勉強で成功する人が普段から行っている思考法で驚きました。
成功者は目標を設定して、「その目標を達成するためには?」と問いに対して、様々な仮説を立てて、あとは実行(検証)し、再び仮説を(俯瞰力、批判的思考で)再構築して、どんどんPDCAを回していきます。
では、この3点を頭の片隅に入れた上で、次は地頭がいい人について見ていきましょう▼
地頭が良い人とは?
「地頭(じとう)」というのは昔、土地や百姓などを管理した人を言いました。(中略)現在では 「地頭(じあたま)」がいい人という場合は、
- 頭の回転が速く、論理的に物事を捉えられ、抽象的な概念の扱いに苦労しない
- 自分の考えを的確に伝えられる
- 相手の意図を正確に理解できる
- 必要な情報を集めて判断し、行動に移すことができる
地頭の起源は昔、土地や百姓(ひゃくしょう)を管理した「じとう」、つまりその土地のヘッド・ボス(お頭)から、きているみたいですね。
そして、地頭がいい人というのは、やはり以下の3点に集約されますね▼
- 論理的思考
- 俯瞰力、客観力(自分が何を求められているか?)
- 逆算思考(PDCAサイクル)
脳科学者「頭の良さ=反射力」
ベストセラー本「進化しすぎた脳」など最新の脳科学の知見を数多く発表してきた地頭を科学的に分析している脳科学者池谷裕二氏は下記のようにいいます▼
「昔は『IQが高ければ高いほどいい』と言われていましたが、最近になってわかったのは『言語性IQと非言語性IQ(相手の仕草から真意を悟ったりする力)のバランスこそが重要』ということです。両方高いに越したことはないですが、多少数値が低くても、二つのバランスが取れていればそれでいい。(中略)
「どうすれば言語性IQが高くなるのか、脳科学的にはまだ解明されていませんが(中略)私の結論としては、人の頭の良さは言語性IQの数値ではなく、『反射力の高さ(よさ)』で決まると考えています。「たとえば人間の感情というものは、決定的に反射なわけです。他人に何かをされてムッとした、この感情はもうどうにも変えようがない。
面白い実験があって、イタリアの小都市で米軍基地拡張の賛否を問う住民投票が行われる1週間前、事前に調査をした。そこで『まだ決めてない』という住民がどちらに投票するか、1週間前の時点でほとんど確実にわかる、という実験結果が出たのです。
方法は、その人の『反射の傾向』を調べること。(中略)重要なのは、日常生活における反射は、生まれながらのものではなく後天的な要因がかなり大きい、ということです。つまり、その人が過去にどういう経験をしてきたかで、反射の仕方が決まる。これを我々は、勘所とか、直感とか呼んでいるわけです」
出典:週現スペシャル いまや一流企業の採用基準は「学歴より地頭」が重視されるというけど「地頭がいいヤツ」の研究 第1部 ガリ勉して頭がいい人はダメ
つまり、知識を詰め込んで言語性IQを高めるだけではダメで、相手が何を求めているか洞察する力非言語性IQも高めないと地頭がいいといえないということです。
人は論理よりも感情で動く生き物です。
したがって、論理的思考の上で、さらに俯瞰力、客観力を駆使して、相手の気持ちの中を考えることが真の意味で地頭がいい人なのです。
論理ではごまかせない反射力とはまとめると以下の3点です▼
- コンピテンシー(行動特性、行動パターン)
- コントロール力(制御する力)
- 対人スキル(コミュニケーション)
人と接するときの反射傾向(コンピテンシー)を訓練によって、望ましい方向へ癖付けることが、地頭のいい人になるうえで重要だということですね。
コンサルタントが語る地頭がいい人とは?
話をしている相手が「こいつ頭良いな」と思ってくれるかどうか、じゃないかな。会話をしていて、こいつ頭良いなって相手に思わせられるやつは、コミュニケーション能力が高い人。
じゃあそのポイントは何かっていうと、全部。 話し方・会話の内容・立ち居振る舞い…など全ての要因が絡み合って決まる。正直、コミュニケーション能力が何かはハッキリとは分からないよ(笑)
ただ、『相手の発言内容を理解していることを示しつつ 、なにかプラスアルファのっけて返す』ことができると、頭が良く見える。これがヒントになるんじゃないかな。
―そうした能力を高めるためには、何をすればよいでしょうか。
いろんなタイプの知らない人ととにかくたくさん話すこと。
出典:地頭・コミュ力を鍛えるたった2つの簡単なやり方-現役コンサルタントにインタビュー
クライアントの問題解決をするプロ、言ってしまえばコミュニケーションのプロであるコンサルタントによれば、
相手の発言内容を理解していることを示しつつ 、なにかプラスアルファのっけて返す
が重要だといいます。そしてそれを鍛えるには、知らない人とひたすら話す訓練を積むしかないということでした。
僕自身の人生経験上もそうですね。そして脳科学者の記事でも、中間一貫校でずっと同じメンバーとつるんでいる人よりも、そうじゃない対人経験が多い人材を採用すると述べていましたね。
やはり、色んな価値観を持った人とコミュニケーションの場数を踏むことが、地頭がいい人と呼ばれるようになる1番の近道だといえます。
カルビーの会長も重要視している地頭の良さ
重要なのは、いわゆる「地頭(じあたま)」の良さ。これをチェックするために有効なテクニックがあります。正解のない問いを投げかけるのです。突然、「今のウクライナ情勢についてどう思う?」などと振る。
このときに確認するのは回答の内容自体ではありません。予測しにくい質問をされたとき、その場で瞬時に論理を組み立て、相手に分かりやすく簡潔に回答できるかどうか。その力を見るのです。
出典:中途採用の「成功率」を6割に上げる方法 (2ページ目):日経ビジネスオンライン
あれほどの大企業に育て上げたカルビーの会長も「地頭がいい人」を中途採用で重視しているみたいです。
そのチェック方法が、正解のない問いを投げかけて、「瞬時に簡潔な回答ができるか」というのは面白いですね。
まさに脳科学者が述べていた通り、瞬時の反射力をみています。
さらにコミュニケーションについても言及しています▼
コミュニケーションスキルです。これは営業担当者を採用する際にとりわけ重要になります。単に話が上手な人ではなく、面接を終えた後で「また会って話してみたい」とあなたが思えれば、スキルがあると考えるのです。
やはり地頭がいい人とは、
- (相手の気持ちになって物事を考えて)相手が求めている回答が瞬時に出てくるか?
- (相手の気持ちになって物事を考えて)相手を気持ちよくさせることのできる回答が瞬時に出てくるか?
このことに尽きますね。
地頭がいい人になる本3選
結局、自分のアタマで考えようなんですね。
東大生でもバンバン落とされる難関企業のコンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーに10年以上在籍し、ブログの読者が100万人以上のちきりんさんが常に仰っている通りですね▼
ちきりんさんの書籍は考え方にフォーカスしていますが、論理的思考を具体的に鍛えるには47万部突破のこちらの本がオススメです▼
またマンガでは累計20万部突破のこちらの本がオススメです▼
おわりに
もしあなたが地頭がいい人が求められる業界に興味があるにも関わらず、スキル不足や未経験者のため転職を躊躇しているというのならば、安心ください。
今は人材不足のため、無料でスキルを学びながらホワイト企業への求人を紹介してくれるサービスがあるからです。
例えばITスキルを保有した営業マンの市場価値も高いので、エンジニアだけでなく営業マンの方にもオススメです▼