Appleの創始者スティーブ・ジョブズなら、どうするだろう?
とも
僕は退職願を3回提出した経験があるのですが、いずれも仕事を辞めるときに今後の人生ついて悩んだものです。
そんなときに決断を後押ししてくれたのが、そう、あのiPhoneやMacBookを作った男「スティーブ・ジョブズ」です。
ジョブズの言葉もどれも本質的で、当時の僕は非常に心を打たれました。
ということで、この記事では会社を辞めるにあたって参考になる仕事や人生に関する名言について、「スティーブ・ジョブズ名語録」から抜粋して紹介します▼
この記事を読むことで、仕事が楽しくなり、豊かな人生を過ごしましょう!
仕事をやめたいあなたに捧げるスティーブ・ジョブズの名言9選
ジョブズの言葉は仕事をやめたい人にとって非常に参考になります。いってみれば劇薬です。
そんなジョブズの名言を、最後に綴っている締めの名言も含めて9つに厳選して紹介します▼
しない決断の大切さ
「他社がやっている」という理由だけで新しい製品に手を出すこともしない。 そんな製品のいくつが成功し、利益を生んでいるのか知れたものではないし、革新的な製品が生み出せないからである。
「しない」という決断の大切さについて、ジョブズはこう言っている。
「私は、自分たちが手がけなかった製品についても、手がけた製品と同じくらい誇りに思っている」
ジョブズは、やったことと同じくらいやらなかったことの価値を重視しています。
人生は有限なので、自分の時間や労力をどこに費やすか?という選択と集中が重要です。
そのため、やらないことについて徹底的に考えて無駄を省いています。私たち日本人は、つい「あれやらなきゃ」という足し算ばかり考えてしまいます。
その国民性を表してなのか、過剰なサービスや多機能を謳い、かえって消費者の満足度を下げている会社が多く感じます。
一方で、ジョブズ率いるApple社の製品は、無駄がなくシンプルで洗練されていますよね。
そう、実はしないというのはとても価値のあることなのです。つまり、仕事でいうと、「嫌な会社を辞める」ということは、非常に大切なことなんですね。
僕は人生やらなくてもいいことリストを作成したのですが、これがとても人生にいい影響を与えています▼
人生最後の日なら?
ジョブズは十七歳のとき、「もしあなたが毎日、これが最後の日と思って生きるなら、いつかきっと正しい道に進むだろう」という言葉を知って以来、三十三年間、毎朝鏡を見つめて、こう自問自答してきた。
「もし今日が人生最後の日だったら、今日やろうとしていることをやりたいと思うか?」ノーの答えが何日も続けば、何かを変える必要があるという。
一九八九年、ジョブズはのちに妻となるローリーン・パウエルと出会っている。夕食に誘いたかったが、先約があり、あきらめた。しかし、すぐに思い返して夕食に誘った。そのときも、ジョブズは自分にこう問いかけている。
「今日が自分にとって最後の夜だったら、会議とこの女性のどっちをとる?」
ジョブズは17歳から毎朝、鏡の前で今日が人生最後の日だと思って「やりたいことか?」と自問自答しています。これが何日も続く場合は、何かを変えるというのです。
これを自分に照らし合わせて考えてみると、答えは出るのではないでしょうか?
非常に具体的かつシンプルで説得力のある素晴らしい方法です。人生はいつ何が起きるかわかりません。死ぬ間際に後悔のない人生だったと思いたいですよね。
妻となるパウエルに対しての誘いも、会議と女性との飲み「どっちがやりたいことか?」と自問自答することで、パウエルと飲み、見事交際し、結婚するという幸せも手に入れることができました。
恋愛にも効果てきめんです。笑
一生やり続けられるか?
「ロールモデルの一人にボブ・ディランがいる。子どものころから彼の歌を聴き、立ち止まることのない彼を見て育ってきた。アーティストという人たち、特にすぐれたアーティストは、ある一つのことを、一生やり続けられると確信する日がくるものだ。そして、外の世界で大成功を収めたりする」
これはアップル復帰から数年後の言葉だという。アップル追放後、ジョブズはこれから何をするかを自問し、製品をつくることが好きで、得意なことだとあらためて思い至ったという。
成功する人というのは、一生やり続けられるような(他の人よりもストレスを感じない)没頭できる対象を選択したら、その1点に集中することで、多くのライバルより一歩抜きん出ます。
スポーツ選手などは学生時代から没頭していますよね。
やはり興味関心あって、好きでその物事に没頭してやっている人に、嫌々やっている人は敵いません(当たり前ですが)。
もちろんいくら好きでも、才能(得意不得意)がないと、ライバルが多い仕事は食べていくことが大変です。
この才能という言葉は、仕事がAIに置き換わるこれからの時代において非常に大切になります。AI時代の働き方については、下記の記事で詳しくまとめてあります▼
例えば、僕はHSPという才能を自覚し、営業職や接客業を辞めて技術職に方向転換したことで、仕事が楽しく豊かなものになりました。
自分の気質を知りたい方は、下記の記事をご一読ください▼
大学中退(点)が、Apple誕生(線)に結びつく
「もし私が大学を途中で投げ出していなければ、カリグラフィの授業に顔を出すこともなかったでしょう。そして、マックでさまざまな書体が選択できたり、字間のバランスが取れたりすることはなかったでしょう。そのような書体を備えたパソコンは世界に存在しないことになっていたでしょう。
大学にいた当時、将来を見据えて点と点を結びつけることは不可能でした。しかし十年後に振り返ってみると、点と点が結びついたことがはっきりとわかりました。
点が将来なんらかの形で結びつくと信じなくてはいけません。信じるものを持たなくてはいけません。勇気、運命、人生、何でもいいんです」
これは2005年にスタンフォード大学の卒業式でスピーチしたときの言葉です。
ジョブズは大学を「両親が一生をかけて貯めた学費を意味のない教育に使うのに罪悪感を抱いた」と半年間で辞めますが、その後もぐりの学生として1年半も聴講します。
日本の大学生は単位を取得して大学の卒業証書を手に入れるために聴講しますが、ジョブズは中退しているため、本当に学びたくて聴講しています。
中退したことで、カリグラフィー(西洋書道)に興味を持ち、Appleの美しい書体に繋がるわけです。
僕も新卒1ヶ月退社したことで、日本の雇用制度や企業の在り方に疑問を持ち、ブログで情報発信することとなって、今ではWEBマーケティングやライティングのお仕事で食べていけるようになりました。
だから、あのとき会社を辞めた自分を褒め称えたいです。笑
ちなみに僕が会社を1ヶ月で退職した詳細について知りたい方は下記の記事をご一読ください▼
また、スティーブ・ジョブズの伝説のスピーチはYouTubeにアップされているので、ご興味ある方はご視聴ください▼
情熱を傾けられる仕事か?
なぜ彼らはそこまで真剣になれるのか。ジョブズがこう説明している。
「情熱がたっぷりなければ生き残ることはできない。それがないと人はあきらめてしまう。だから情熱を傾けられるアイデアや問題を持っていなければならない。
正したいと思う誤りでもよい。さもないと、こだわり続けるだけの忍耐力が持てない。我慢さえできれば、うまくいったも同然なんだ」
ときに仕事は苦しく、憂鬱です。しかし、その仕事に情熱を持っていれば、憂鬱でも諦めずに何とか目的を達成しようとするものです。
情熱こそが1番のモチベーションであり、これからのAI時代に必要なスキルでもあるのです。
モチベーションについては、アマゾンのベストセラー本「モチベーション革命」についてまとめた下記の記事を参考にしてください▼
自分の心に素直に従う勇気
「人生の時間は限られている。他人の人生を生きてはいけない。そして、いちばん大事なのは自分の心に素直に従う勇気を持つことです」
社会的な成功を収め、あり余る財を成したとしても、幸福は必ずしもそこにはないのである。
「墓場でいちばんの大金持ちになっても意味はない……夜、ベッドにもぐりこんだとき、『すばらしいことを成し遂げた』と、そう自分に言えることが僕にとってはなによりも意味があるのだ」
成功した人ほど、お金目的ではなく、好きなことややりたいことを追求した結果、社会に価値を提供することができて、最終的にお金持ちになりますよね。
もし、お金のために嫌々いまの仕事を続けているのならば、それは辛いことでしょう。
僕は自分の人生をコントロールするために、また他人の人生を生きないために、2回も短期離職しました。
その結果、いまは自分の人生を生きられるようになりました。自分の心に素直に従えば、きっと答えは自ずと出ると思います。
2度の転職失敗から徹底的に調査した転職支援サイトやツール、ITスキル無料学習サービスについて知りたい方は、下記をご一読ください▼
失敗を恐れない
追放されたアップルへの復帰はかねて念願していたことではあったが、当時のジョブズにとっては失敗するリスクを持つ危険な賭けでもあった。
「アップルがどれほどひどい状況にあるのかは知らなかったけど、それでも(アップルに戻ることに)『イエス』と言う前に考えなければならないことが山ほどあった。家族への影響や、自分に対する世の中の評価への影響なんかもね」
にもかかわらずジョブズはイエスと返事をしている。理由はこうだ。
「失敗を覚悟で挑み続ける、それがアーティストだ。ディランやピカソはつねに失敗を恐れなかった」
成功に安住するのではなく、挑み続けるのがジョブズの幸福論でもあった。
ジョブズの人生は波瀾万丈で、役員同士が集まる取締役会でジョブズは一度アップルから追放されています。
しかし、アップルはジョブズ追放後に経営難に陥り、再度ジョブズはアップルに復帰することになります。
当時のジョブズはもう一生働かなくてもいいくらい財をなしていた上に、ピクサーでの成功による社会的地位、そして家族もいました。
したがって、経営難に陥ったアップルにわざわざ復活することはリスクです。
しかし、ジョブズは失敗を覚悟で挑戦しました。
世界的ロックミュージシャンのボブ・ディランや同じく世界的画家のピカソと同様に、ジョブズもまた失敗を恐れずに次への一歩を踏み出したわけです。
その結果は、皆さんご存知の通りですよね。
商品を勧めたいか?
アップルに復帰したジョブズは、種類ばかり多くてマーケットリーダーと呼べる製品のない惨状を見て、社員にこう問いかけた。
「この製品は、どんな点が、どんな客の興味を引き、どんな客が買うのか」と。
驚くことに、誰も答えることができなかった。製品名くらいでしか区別できないのだ。何の特長もない製品をずらずら並べ、「さあ、買ってください」と言っているのが、当時のアップルだった。これでは売れるわけがない。
「自分たちの製品を知らずに、どうやって客に製品をすすめるんだい?クレージーだよ」そうジョブズは思い、そこから、製品を四つに絞り込むという再生の道が始まるのだ。
復帰直後のアップル商品は悲惨で、社員はどんなお客さんがどこに魅了されて買うのか?も答えられないくらいです。
これは他社と比べて特に突出した特徴もない商品(コモディティ化)を惰性で販売している多くの日本企業が抱える問題ですよね。
大量生産大量消費時代の負の遺産を受け継いでまま、進化することなく画一的な教育を受けた画一的な人材が、高度経済成長時代のやり方をしている間に、日本はあっという間に先進国で1番労働生産性の低い国になってしまいました。
もし、いま勤めている会社が提供している商品やサービスを自信を持ってオススメできないのならば、それは会社を辞めた方がいいです。
日本の画一的な公教育についての成り立ちについては、下記の記事で詳しく説明しています▼
本当に満足する唯一の方法
最後にジョブズのこの言葉を捧げます。
再挑戦できたのは、ジョブズが、自分がしてきたことを愛し、どん底にあっても自分を否定しなかったからだ。こうして立ち上げたネクストはアップルへの復帰をもたらし、ピクサーは映画での成功をもたらした。ジョブズはこう振り返っている。
「人生では時折、レンガで頭を殴られるようなこともあります。それでも自信を失わないことです。私が前進し続けられたのは、自分がやることを愛していたからです。自分が愛せるものを見つけなくてはいけません。
これは、恋愛と同様、仕事についても当てはまることです。自分がすばらしい仕事だと考えることをやるのが、本当に満足する唯一の方法なのです。
まだそれを見つけていないなら、探し続けましょう」
ジョブズが次への一歩を踏み出して人生を前進させることができたのは、自分を信じて、自分を決して否定しなかったからです。
そして何より自分が情熱を感じる素晴らしい仕事に取り組んだからなんですね。
もし今取り組んでいる仕事に情熱を感じないのならば、辞めてしまって問題ないです。
自分のやりたいことや就きたい仕事に取り組みましょう。
今は無料で転職を支援してくれるサービスが多いので、積極的に活用して次への一歩を踏み出しましょう▼
もしやりたいことをまだ見つけられていないという方は、下記の記事を参考にしてみてください▼